日本は連日の猛暑と局地的な大雨とのニュースを見ます。みなさんお変わりなくお過ごしでしょうか。被害を受けられた地域のみなさんには心よりお見舞い申し上げます。熱中症はじめ、自然災害、水の事故には十分気をつけて、健やかにこの夏を乗り切っていただきたいと思っています。
このブログでみなさんにお会いするのは本当にずいぶん久しぶりのこととなってしまいました。1ヶ月以上、更新できなかったので、中には、筆者は病気とか事故か何か、またはブログを止めざるを得ないような重大事に直面しているのでは、なんてご心配くださった読者もいらっしゃるのでは・・・・いないか。ともかく、おかげさまでそのいずれでもなく、みな元気にしています。してはいるのですが、その間は実にめまぐるしいスケジュールの上に、度々事件がおこり・・・稀に見る忙しさの1ヶ月強を過ごしていたのです。と、いうわけで今回は遅れをとりもどす意味で、この期間の出来事について勉めて簡潔にまとめてみたいと思います。とはいえ、おそらくかなり長め+このブログにクラフト的な内容だけを期待していただいている方にはつまらない内容になるかもしれませんので、気の進まぬ方はどうぞこの記事は飛ばして、次回の更新にご期待いただければと思います。
さて、いったいどこから始めたらいいやら考えがまとまりませんので、ここはカレンダーに沿って7月のはじめの出来事から始めてみます。7月の訪れと供に、できれば訪れて欲しくない暴風雨がこの地域一帯に襲来したのです。正確にいうならばそれは7月1日の未明。激しい雷雨と供に消防署から聞こえてきたのは竜巻警報のサイレンでした。夫とムスメはすでに熟睡していたので、まだ起きていた私は二人を起こして地下に非難。ソファベッドのマットレスを運び込んで娘を寝かせようとしていると停電。懐中電灯を枕元においてなんとか眠りにつき、幸い、竜巻は来なかったものの朝になってみると、町中の多くの大木が倒れ、中には屋根や壁を壊された家もちらほら。我が家の庭のシュガー・メープルの大木も、倒れはしなかったものの大きな枝が折れてしまいました。この木は我が家のシンボル・ツリーのようなもので、以前のブログ記事の中にも登場しているので記憶に残っている方もいらっしゃるかもしれません。夏場はこんもりとした、まるでブロッコリーのような形で、枝の広がり具合も木登りや、ターザン・ロープ、ブランコをするのにパーフェクトな樹形でした。折れた大枝が家にぶつからなかったのは不幸中の幸いでしたが、残念ながらそのパーフェクトな形は崩れてしまいました。ブロッコリーの半分はなくなってしまいました。以前は暑い夏の日差しから家を守ってくれていたのですが、今、玄関の日陰はなくなってしまいました。私はきれいだった樹形が崩れてしまったのが残念でなりません。未だにそれを見ると悲しくなってしまいます。
この木はムスメのお気に入りで、うちでは「ニナの木」と呼んでいるのですが、私と比べると案外ムスメはこの出来事については楽観的。
半切りのブロッコリーになっちゃいました。
裏庭にもお隣の木が2本ほど倒れてきてこんな状態でした。小さな橋は今はもう元通りです。
これはお向かいのお宅。幸いお家に大きなダメージはなかったそうです。
今住んでいる家に引っ越して早5年、のろのろ歩きの家の改装ですが、今年は7月の半ばまでにベースメント(地下)の天井の張替えやバスルームのペンキ塗り、家の外壁のペンキ塗り、外回りの化粧直しなどなど、ある程度の改築、改装を終えようという目標を立てました。というのも、アメリカ移住10年目にして初めて、日本から私の家族がこちらへ遊びに来てくれることになったからです。これは私にとっては移住以来の夢でしたから、本当に楽しみにしていました。少しでもきれいになった家でくつろいでもらいたい、との思いがありました。が、この嵐の襲来のおかげで作業には大幅な遅れが・・・(何しろ停電は3日続いたのですから。)嵐ばかりでなく、ほかにもこまごました障害があったのですが、今となっては一つ一つを思い出せないほどです。その後はまるでビデオの早送りのようにめまぐるしく働いて、どうにかこうにか、家族の到着までに、ぎりぎり目標にしていたところまで漕ぎ着けたのでした。そして、ほんの1週間だけでしたが、1年ぶりに会う家族とともに思い出に残る楽しい時間を過ごすことができました。(このことについては、後日また書きたいと思います。)
父、妹夫婦と姪と一緒に。お城のような古い豪邸(今はレストラン)の前で。
大好きな従姉が来る前に、一緒に遊べる着せ替え人形を作って欲しい、とムスメに頼まれました。忙しい最中の合間を縫ってどうにか従姉の到着前にお人形とドレスとパンツが完成しました。(このお人形についてもまた後日。)
同時に、雑誌の連載の締め切りも迫っていたのです!! その仕事では、2ページの記事を書き、靴下を3足編み、イラストを描き、写真をたくさん撮影しました。予定では家族が来るまでにこの仕事は終わる予定でしたが、いつものように、予定は未定。追加で必要な画像が出てきて、結局はゲストの滞在中まで引っ張ってしまいました。そんなこんなで、この仕事は完了!(・・・だと思う。)目の前に締め切りがないって、なんて素敵なことでしょう!!
日本へ帰国する私の家族をシカゴの空港へ送ったその足で、今度は夫の弟夫婦をピックアップ。今度は義弟たちが家族に会いにミシアナへやってきて、我が家に三晩滞在したのです。日本の家族の滞在の直後でしたので、片付けもままならず、バタバタしてしまいましたが、これもどうにか乗り越え、ようやくホット一息。
と言いたいところでしたが、その直後にワークショップを一クラス教えることになっていたので、同時進行でその準備もしなければなりませんでした。今回はロープを使って小さなバスケットを作るクラスでした。ワークショップをする前には、サンプルを数種類作ったり、短い時間内に効率よく作業を進めて時間内に出来るだけ完成に近づけていただきたいので、材料や道具などを生徒さん一人一人用に分け、イラストをふんだんに使って分かりやすいレシピを書くなどの準備をします。今回は6人の生徒さんが集まってくれました。おかげさまで、今回も楽しくおしゃべりしながらのバスケット作り。いいワークショップができました。このことについても、また改めて。いつか、いろいろな異なる素材や作り方で作るバスケット作りのチュートリアルをこのブログでシリーズでやってみたいな〜、と思いついたのも収穫です。
今回作ったバスケットのサンプル。
作業中の参加者のみなさん。馴染みのヴィンテージ・ショップの素敵な店内で。
6人6様の個性ある配色が楽しかった!
さて、この長い長〜い物語もそろそろ終わり・・・。驚いたのは、気づいたら8月になっていた、っていうこと。大忙しの7月が過ぎ、やっと一息、これから心穏やかに過ごせると思っていましたところ、先週の土曜日にご近所の家でオークションがありました。オークション好きの私と夫ももちろん参加。夫は大工道具などをいろいろ、私もひとつお目当てのものがあったのでそれを競り落としました!
欲しかったものとは、コレクティブルとなっているフィエスタというメーカーのディナー・ウェア。下の写真で長テーブルの端においてあるセットです。
これはぺリウィンクルという淡い水色のもの。後でネットでそれぞれの価格を調べてみたら、どうやら市場価格の20%ほどで競り落とせたことがわかり、欲しかったものをお得な価格で入手できてホクホク、とってもいい気分でおりました。今日はきっと、私のラッキー・デーに違いないと思いました。
その日の午後、ムスメのお友達が遊びにきて、子供たちはベースメント(地下室)で遊ぼうと階段を下りていきました。私たちが約二週間前に改装を終えたばかりのベースメント。妹たちのゲストルームに、ときれいに準備したあのベースメント。子供たち、照明のスイッチを入れるやいなや、大声で「ミスター・ティム!!地下室が水浸しだよっ!!」・・・・・。ああ、私のラッキー・デーは何処へか・・・。この家と一緒に付いてきた80年代のものと思われる古い洗濯機の排水ホースがどうにかなって(外れたのか壊れたのか、もうどうでもいい!)排水が全て床に流出したのです。広いベースメントの床の80%くらいが1cm強の深さの水で満たされていたのでした。日本では地下のあるお宅は少ないし、家の中でどこかから水が漏れて床上浸水みたいになることはないから経験された方はまずいらっしゃらないと思います。が、こっちではよくある話ではあるのです。実際、私たちもこの家でこれが3回目・・・。3回目となれば、もう熟練選手です・・・決して熟練になどなりたくない分野でありますが。しかし、何度目でもその衝撃度はかなりのもので、そのたびに思いっきり気落ちします。
数時間の水との格闘の末に、今はすっかり乾いて一安心しましたが、この出来事はその週末を台無しにしたことは言うまでもありません(涙)。そして私はやっぱり、全ての面でスケジュールに遅れを来たしております。
これが私の本日の長い長い物語です。どうして1ヶ月以上もブログを更新できなかったか、ご理解いただけたなら幸いです。きっときっと、深く同情の念を持ってくださった読者さえいらっしゃるのではないかと・・・笑。今月の残りの日々が平和に過ぎますよう、また「ラッキーかも?」と思える毎日になりますようにと切に願う今日この頃。こんな小さな事件も度々起こりますが、それでも正直、家族が元気で無事に暮らせているだけで毎日がラッキー・デーだと思います。それに、こうしてみなさんが拙ブログを読んでくれるんですものね〜。
こんなに長い私のボヤキを最後まで読んでくださってありがとうございました!みなさま、お元気で素敵な週末をお過ごしくださいね。