大変ごぶさたしてしまいました。皆さん、お変わりありませんか?ここ北インディアナも、先週辺りからやっと本格的に春めいてきました。1週間前にかすかに雪がちらついたときには一週間後に気温が20度を超えるとは想像できませんでした。ともかく、今日アメリカは暖かくすばらしい晴天のイースター・サンデー(復活祭)となっています。
いつにも増して長〜く厳しかったこの冬の間は窓も開けられず、掃除もおざなりになりがちでした。この辺では大掃除は年末ではなく、4月の今頃にする人が多いようです。私もこの4月は家の掃除と改修に集中しようと決め、天気のいい日は毎日窓を開けて空気を入れ替えたり、不用品を集めて寄付したり、パティオや家の外回りの片付けをして新しい植物を植える準備をしたりしています。そうこうしていたらすぐに学校が春休みになり、オットは休みを生かして海外に住んでいる弟に会いに、一人でアムステルダムに出かけました。それで私はその1週間、ムスメを映画やお友達の家に連れて行ったり、遊び相手を探したり、お友達を家によんだり、自分の定期健診に出かけたり・・・・と毎日忙しく、あっという間に春休みは終わってしまいました。さて、ようやく久しぶりにブログに集中しようと思えば、我が家のインターネットが不通(と言いますか?)になり、復旧に3日もかかってしまいました。そういうタイミングの悪い時ってありますよね〜。
そういうわけで、このところ制作にかける時間があまりとれずにいましたが、何にも作っていないとどうもムズムズして精神衛生上よろしくないので、何かしら手を動かしてはいます。そうそう、いくつになっても新しく勉強したいこと、というのは尽きないもので、最近新しい手法を勉強し始めました。というほど大げさなものではありませんが、それは「ルーム・ニッティング」という、大きなリリアンのような道具(ニッティング・ルームとかニッティング・ボードなどと呼ばれています)を使ってする編み物です。アメリカではかなり以前からある手芸のようで、大手手芸店ではこの手芸の道具は普通に売られています。前から気になっていたのですが、最近急に思い立ってネットでビデオを見たり、本を読んだりしていたら無性にやってみたくなり、一昨年のクリスマスのプレゼントとしてムスメにあげた円形のルームのセットを出してきていくつかのステッチを編んでみました。
この円形のルームは帽子やネック・ウォーマーなどを編むのに便利な道具です。(下の写真参照)今日はステッチについての詳しいお話は書きませんが、円形のルームで編めるのはシングル・ニットという一重の編地です。
それに対し、二重の編地が編める(ダブル・ニッティング)ルームは一般的にはロング・ルームというもの。どちらかと言うとダブル・ニッティングのほうに興味があるので手芸店へ走り、ロング・ルームを買ってきました。いくつかのメーカーがロング・ルーム(メーカーによって異なる呼び名が使われています。)を出していますが、今回は手芸店で手に入るものの中から
Martha Stewart Craft 製のものを買いました。
各メーカーの製品についての私のレビューはまたいつか機会があれば書くことにして、とにかく、早速基本的なステッチの中からねじりメリヤス編みでマフラーを編みました。
ロング・ルームはこのような長方形または
幅の狭い楕円形をしています。
このようなフックを使って編みます。
最初、要領が分かりませんでしたが、少しやってみるとコツがつかめて楽しくなり、どんどん編み進みました。編地は二重になっていますから厚みがあって暖かく、しかし編み目がゆったりしているためにとてもやわらかくしなやかな仕上がりです。
85gの並太程度の毛糸をひと玉だけ使って、なんと1日で(1日がかりでずっと編んでいたわけではありませんよ)このミニ・マフラーが編めてしまいました。
この後も、できれば練習のために、違うステッチを使って小物をいくつか作ってみたいと思っています。この道具と手法はまだまだ未開拓の、いろいろな可能性がありそうな気がしています。もっと太いしっかりした糸で編めば丈夫な編地ができますから、バッグやホーム・グッズなどを作るのにいいし、やわらかく細い糸を使えば、レーシーな、ソフトで軽いマフラーやショールができるでしょう。編みこみ模様も模様編みも出来ます。小さなルームを使って大きなブランケットを編む方法のビデオも見つけましたし、なんと靴下さえ編めてしまうんですって!! 靴下編みにはまた、専用の
ソックス・ボードというものもあり、なんだかもう欲しくなってしまいました!! だって、どんな風に編めるのか、試してみたいじゃありませんか!? 何十年も手芸をやっていても、まだまだ知らないことが多くて嬉しい限りです。また何か作ったらご報告しますね。それでは。