作品を委託販売してもらっているギャラリーの品物がいくつか売れました。私の作品を置いているテーブルが少しさびしくなったので新しいハンドバッグを作って納品してきました。今回は、シルクリボン刺しゅうを施したがま口タイプのバッグです。リボン刺しゅうはクレイジー・パッチワーク・キルトととても相性がいいので、このバッグにもその要素を取り入れてクレイジー・パッチワーク風にしました。リボンで刺しゅうした花は菊です。着物の柄にあるような菊を刺したくてやってみました。

バッグの外側の素材は絹100%。色違いの絹を三色、パッチワークし、それぞれのピースの境目には、レースのエッジングのように見えるステッチで刺しゅうしました。これはクレイジー・キルトの代表的なテクニックですね。

持ち手は少し長めに、ショルダーバッグとして肩からかけられるようにしました。横長のボディは底部分が40センチ近くあり、意外とたくさん物がはいります。お財布、携帯、小さい化粧ポーチ、めがね、文庫本、などなど。全体にキルト芯をいれてあるので質感はふんわり、しっかりしています。

バッグの背面は細長のピースを縞につないでレース風のステッチで縁取りしました。

裏地は幾何学模様の綿キャンバス。内ポケットがひとつあります。

クレイジー・パッチワーク・キルトという、古風な手法を用いましたが、出来上がったバッグは案外モダンでシックな感じになりました。

出来上がりが気に入って自分で使いたくなってしまいました。売れなかったら自分で使えるな〜、なんて、全く商売っ気のないことをついつい考えます;-p 今年の夏も、日本に帰省することになったので、できればその前に、あと数点、バッグを作って納品して行きたいと思っています(できるかな?)。