手芸家のアメリカ暮らし
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アップリケバッグ完成


ウールフェルトのアップリケ、トートバッグになりました。



マチも水色のウールを使い、キルト綿を入れてふんわりさせました。持ち手はコードが四つ編みされたブレード状のもの。



前面はアップリケ、背面にはポケットをつけました。ポケット口は日本で買った綿麻のプリント(アップリケの中にも少し使っています)でトリムしました。。






ファスナーのスライダーにもフェルトでチャームを作ってつけています。



裏地も綿麻プリント。この生地、好きです。もっと買ってくればよかったなあ。



厚みのある生地の性質上、仕立てにはちょっと時間がかかってしまいましたが、時間かけた分、丈夫にきれいにできました。

実は今、というか何ヶ月も前からちょっとずつなんですが、オンラインショップのオープンに向けて準備中です。「One of a kind(世界にひとつだけ)」のオリジナル雑貨と、図案やパターンなどの販売をするお店です。目標は最長でも年内オープン。早ければ10月中にもオープンしたいと考えていますが、どうなることやら・・・。オープン時には記念プレゼントなども用意したいと思っています。このところ常に、作業しているかデザインを考えています。ブログでは準備の状況なども書いていくつもりですので、気長に、できれば応援しながら・・・(笑)、見守ってくださいませ。

ウールフェルトでアップリケ
季節のせいか、ウールの素材でなにか作りたいなあ、と思い、今週はアップリケにはまっていました。このアップリケでただいまトートバッグを仕立て中。



千鳥格子のウールにウールフェルトと綿麻プリントも少し混ぜてアップリケ。



ブランケットステッチ。素材を重ねて少し立体感が出るようにしました。



スパンコールをつけてキラキラ感をプラス。



このアップリケが出来上がった次の日、夏が過ぎて少しものさびしくなったパティオのコンテナガーデンに秋のバラが咲いたので写真を撮りました。水撒きのあと、しずくが露のように植物にのっかっているのが美しいな、と思って写真を撮りました。あとで写真の整理をしているときに、ふと気づいたのですが、あれ?あのアップリケの図案にちょっと似てる・・・・。植物や身のまわりのいろんなものから、知らず知らずにインスピレーションをもらって頭の中に蓄積されているんですね。







バッグが完成したらお知らせします。
素敵な週末をお過ごしください。


牡丹のハンドバッグ



一目ぼれでずっと前に購入して寝かせてあった牡丹の花のプリントで、ちょっとよそ行きなハンドバッグを作りました。



持ち手はとも布で、プラスティックとフリース芯を入れました。



裏地は古い襦袢の絹です。白と淡い水色のモダンなパターンがきれいです。

日本の夏休み その5
ひどい暑さだった日本も、ようやく一息つけるようになったそうですね。ここミシアナはすっかり秋めいてきたこのごろです。9月も後半になってしまいましたが、引き続き、日本での夏休みのことを書いておこうと思います。

8月のとある日、お友達の手芸家せばたやすこさんのお店「Nelie Rubina (ネリールビナ)」におじゃましてきました。ネリーさんは横浜元町にある、小さなかわいい手芸屋さんです。

千葉の私の実家から横浜へは、東京湾を横断するアクアラインを通る高速バスを使って40分。海上の橋を渡って途中から海底トンネルを走って行きます。





トンネルを抜けて地上に出るとまもなく、横浜の港が見えてきます。
バスは横浜駅東口に到着。みなとみらい線に乗り換えて横浜中華街駅で降ります。元町の商店街の素敵なお店を眺めながら散歩気分で歩いていると、あっという間にネリールビナのお店の前に到着です。開店前に一度おじゃましたきりで、オープン後、初めてだったのですごく楽しみにしていたのです。それに久々にせばたさんとゆっくり話ができるのも年に一度の楽しみ。特に今回は、日本で手芸本の仕事をしていたときにお世話になった編集者のお友達で、今は仙台で活躍中のASTちゃんが横浜まで出てきてくれて三人で集まれるというのでうれしさも倍増でした。

せばたさんにお許しをいただいたので、ネリーさんの店内の写真をご紹介させていただきますね。



手芸材料や道具は海外から取り寄せたものやせばたさんセレクトのかわいいもの、使いやすいものがいっぱいなのはもちろん、アンティークの雑貨や材料もいろいろあって、買い物は宝探し気分です。



さりげないディスプレイがかわいい!



いろんなデザインの手芸用のはさみ。



これはかわいい顔のついたカラフルな木製のリリアン。



春に出た刺し子こものの本に掲載されているせばたさんの作品が展示されていました。



せばたさんデザインのオリジナル雑貨もかわいいものがたくさんありましたよ。こちらは小さな小鳥と小花が刺繍されたメジャーですね。ほかにも外国製のかわいい編み針や、しゃれた口金やハンドル、質の良い編み物糸や刺繍用品などなど、センスの良いものがいっぱいです。海外の刺繍図案や書籍も人気のものがたくさんあります。

横浜に行くチャンスがあったら、ぜひとも立ち寄ってみてくださいね。おすすめです。手芸好きの方は、できれば少し時間に余裕を持ったほうがいいかも。見てるとあっという間に時間が過ぎます(笑)。オンラインショップも充実していますので、興味のある方はのぞいてみてください。ほかにも素敵なものが見られると思います。

お店をやりつつ、自分の教室、あちこちのカルチャーセンターで講師をして、たくさんの本の仕事もしているせばたさん、友人としては、ずいぶん忙しそうで体調を崩さないか心配することもありますが、元気そうな顔をみて安心しました。ネリーさんで買い物のあとは、みんなで中華街へ繰り出し、おいしいものを食べました。お互い離れた場所で忙しく暮らしていて、普段はメールやインターネット上で連絡をとるだけでなかなか会えませんが、二人の仕事や暮らしぶりにインスパイアされること度々。また来年会えるのを楽しみに、地道に元気にがんばりましょう。ああ、楽しい1日だったな。



刺し子のトート
「」2月に作ってあったこの刺し子のこと、覚えているでしょうか。このメッセンジャーバッグを作ってから、「あ」と「ん」の文字をデザインした刺し子でトートバッグを作ろうと思っていたのですが、ちょっと寝かせておこうと思っているうちに、早半年が過ぎ去りました。最近、製作に勢いがついてきたので、引っ張り出してきて、やっとトートバッグに仕立てました。





片面に「あ」の文字、反対側に「ん」の文字。





裏地に使ったのは豆絞りの手ぬぐい生地。豆絞り、かわいいです。ジャパニーズ・ポルカドット。



伝統的な技法を使うときは、特に、出来上がりがモダンで洗練されて見えるように心がけます。このバッグでは、それが上手くいったと思っているのですが、どうでしょう。自分ではとても気に入っています。

刺し子のポーチ









日本の夏休み その4
たしかあれはまだ7月の終わりのころでしたが、私とムスメ、二人で東京は人形町に住んでいる友人を訪ねました。私の実家は千葉なので、電車を乗り継ぐこと3回、目的地まで約1時間半ほどかかるのですが、さすがに5歳になると電車の乗り降り、乗り換えなどもがんばって自分で歩いてくれるようになり、ベビーカーを押していたころと比べれば数段ラクになりました。



アメリカではめったに乗車する機会がないということもあってか、Ninaは電車に乗るのが大好き。このときも車窓からの眺めや自動改札や乗り換えのエスカレーター、駅の人の多さなど、存分に楽しんだようです。私もむしろ、ムスメと一緒に乗る電車が楽しく感じられたくらいです。すごい進歩!

さて、話は人形町にもどりますが、6年ほど前、私の誕生日祝いとして、仲のよい友人たちから人形町にある老舗の刃物店、「うぶけや」さんの裁ちばさみをもらいました。長年にわたって(もう25年以上だろうな・・・)私と、ほかの4人の女友達5人で、それぞれの誕生日にはほかの4人からプレゼントを贈ってきました。祝ってもらうほうは、欲しいものを事前にリクエストすることにしています。そして、私のとある「ビッグバースデー」に、そのうぶけやさんの裁ちばさみをリクエストしたわけです。



これが(写真下)その裁ちばさみ。とても切れ味が良く、使い勝手のよいはさみで、とても気に入り大切に使っているのですが、最近、ほんの少し刃が鈍ってきたように思います。そこで、友人の家を訪ねる前に、近代的なビルの間に、昔ながらの姿で今も営業している、うぶけやさんに寄ることにしました。



アメリカでこのような日本のはさみをきちんと研いでもらえるところがあるとも思えないし、よく知らないところへ出すのも不安なので、今回、販売元のうぶけやさんに研ぎに出すためだけに、わざわざアメリカから持ってきたのでした。



こちらは(写真上)うぶけやさんのショーケース。包丁や花ばさみ、爪切りなどが並んでいます。この次に行くときは、いい爪切りと糸切りばさみを買いたいと思っています。



私の裁ちばさみ、「東京 うぶけや」の商標が見えるでしょうか。



1週間ほどかかりましたが、出来上がりはこの通り(見ても分かりませんでしょうが・・・)新品同様のシャープな切れ味にもどりました。これから一生、お世話になるつもりの裁ちばさみ。これからも大事に使っていきます。

日本の夏休み その3
今日は私の妹の手作りを紹介させてください。うちの妹はけっこう器用です。特に、刺繍やアップリケなどをやらせるとすごく丁寧で上手。昔、1年くらい二人で刺繍のクラスを取っていたことがあるのですが、そのころから上手に刺繍していました。とても慎重に丁寧にやるので仕上がりがすごくきれいなのです。妹は、自分は仕事が遅い、時間がかかりすぎる、と言いますが、時間をかけて質の良いものを作るほうが、早いけど仕立てのお粗末なものを仕上げるよりはずっといい、と思います。



今、妹が作っている、布の絵本。フェルトの土台にアップリケや刺繍でいろいろなものを縫いつけています。



この小さなピンクのウサギがこのお話の主人公。といっても、実際にはお話は書かれていません。子供が遊びながらお話を作っていくのです。そういう風にお人形や小物で遊びながら想像力を育むことができるのが、布絵本の良いところではないかな。ベッドはポケットみたいになっていてウサギがちゃんと入ることができます。ウサギの服はクローゼットの中にしまうことができます。細かいところ、隅々までがちっちゃくってかわいい!凝ってます。




さあ、うさぎちゃん、朝です。起きて服を着て、朝ごはんを食べよう。




で、朝ごはんは目玉焼きとウィンナー、それにブロッコリーやミニトマトなどの野菜も。



お皿と食べ物にはそれぞれマジックテープがついていて、くっつけたりはずしたりできます。




針の動く時計のページもあって、時間の勉強もできます。




このかわいいワンピースでは、ボタンの練習ができます。幼稚園くらいの子供にはよい練習ですね。

私はしばしば、妹の手仕事から刺激をもらいます。あんまりかわいいので、私もムスメに布絵本を作りたくなりました。この妹の作りかけの絵本を出して見せてもらっていたら、NinaとMomoが遊び始めてしまいました。
妹の手仕事の丁寧さにはいつも感心するし、手芸や裁縫について話ができる妹がいてよかったな、と思います。