2月のことです。私の英語版ブログの読者の一人、マージョリーさんからカスタムメイドのバッグの注文をいただきました。注文はご主人からの誕生日プレゼントになるということでした。私の記憶が間違っていなければ、お誕生日は6月だとおっしゃっていました。このバッグは5月の上旬に出来上がってお送りしました。早くブログでご紹介したいと思いつつ、5月はイベントの準備やそのほかのこまごました用事が多くて、結局今になってしまいました。
さて、これが完成したバッグです。メールを何度もやり取りして、彼女の希望に沿うデザインについて話し合いました。私がイメージしているものが、マージョリーの考えと一致しているかどうか、よく確かめてデザインを考えました。今回のバッグのメインテーマは「トンボ」。彼女はトンボが大好きで、トンボグッズを集めているそう。希望のバッグは、毎日使うバッグで、常に持ち歩いているアイテムが全部きちんと収納できるサイズと構造があるもの。
バッグの前面にはトンボの刺しゅうをしました。写真では見えにくいのですが、羽根の部分には薄いオーガンジーをアップリケして、周囲を銀糸で縁取りました。色のテーマは「ジュエルトーン」でしたので、鮮やかなピンク色の表布にエメラルドグリーン、サファイヤブルー、ターコイズ、ラズベリーレッドなどのジュエルカラーを使って刺しゅうをしています。トンボの羽と眼にはきれいなスパンコールを使って飾りました。
これは、私がマージョリーに送ったデザイン画。大きさや使用する生地、構造についてメールや画像をやりとりしてよく話し合いました。出来上がったバッグを見ると、このデザイン画にかなり近い形にできているのがわかると思います。
ハンドルは少し長めにして肩にかけられるようにしました。キルト芯をいれてあるので、丈夫ですし、なおかつ肩への当たりが柔らかくなっています。背面にはポケットがひとつ付いています。
真ん中にファスナー付きの仕切りをつけることと、それ以外に内側にポケットを二つ欲しい、というリクエストでしたので、このようなデザインになりました。ビビッドなピンクにあわせたピスタチオグリーンがアクセントになりました。普段はこのような派手なピンクを広範囲に使うことはしないので、この機会にチャレンジすることになりましたが、上手くまとまってよかったです。こういうビビッドな配色も時には楽しいものですね。
お届けした後、気に入ってくださったというメールをいただきました。その後も毎日、楽しんで使っていただいているとよいのですが。作った私は、製作過程がとても楽しかったです。
※今現在、フル・カスタムオーダーはお受けしておりません。状況によってはセミ・カスタムオーダーはお受けできる場合があります。ご質問などありましたら hibilabo at gmail dot com 宛てにメールでお問い合わせください。