手芸家のアメリカ暮らし
<< October 2012 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

ラミネート加工のランチトート
8月の終わりに新学期が始まったとき、今年からムスメにお弁当を持たせることにしたことを書きました。ムスメは最近まで、プリスクール時代に買ったランチバッグを使っていました。アメリカで小さい女の子に人気のアニメ「Dora the explorer」のメインキャラクターDORA(ドーラ)のランチバッグです。9月のある日、ムスメが急に「もうドーラのランチバッグは持って行きたくない」と言いました。ドーラは5歳くらいまでの子供向けの番組。そういえばムスメはもう2年くらい前からもう観なくなっていました。最近はもっぱらディズニーTVでティーンエイジャーのアイドルたちが主役のシチュエーション・コメディーばかり観ています。私もうすうす、「もうドーラのランチバッグは終わりだな」と思っていたので、新しいバッグを作りました。


ラミネート加工されたかわいい生地のカットクロスを何種類か持っていたので、それを縫い合わせてトート型のバッグにしました。近所の生地屋さんではラミネートのカットクロスを売っているのですが、少しずついろいろ買えるのでポーチやコインパースを作るのが好きな人にはうってつけですね。


ごく基本的なトートの作り方で、トップにファスナーをつけました。保温保冷シートを裏地にしています。底を広くしたのでお弁当箱が安定し、ムスメの通学用のバックパックの底にしっかり収まります。持ち手は共布で作りました。


前のバッグは縦に長くて底マチの幅が狭かったのでお弁当箱の納まりが悪いのです。アメリカの子供のお弁当は、簡単なサンドイッチをジップロックに入れて 持っていくのが一般的なので、日本のようにお弁当箱やタッパーを使うお母さんは少ないようです。だから底マチが狭く作られているのでしょう。


ファスナーの端っこは外側に出して共布で始末。このファスナーの付け方だとバッグの口が大きく開くので子供にも出し入れしやすいと思います。


底マチは、ショッピングバッグなどでよく見る構造にしています。三角マチが側面に縫いこまれている形です。


手作りすると手持ちのお弁当箱にぴったりのサイズに出来るのがいいですよね。このトートは、大小のお弁当箱と小さいミネラルウォーターのボトル、ハンド・サニタイザーを入れてちょうどの大きさです。

今日も読んでくださってありがとうございました!ハッピー・ソーイング!


クレイジー・ショッピング@オークション
 この前の土曜日、近くの倉庫で大きなオークションが催されるというのでオットと二人、行ってきました。このオークション、市内の公立学校の古くなった備品をいっせいに処分するための催しでした。会場について見ると、かなり大規模な催しで、ガレージセールやオークション好きの私たちは最初からかなり興奮気味。そこには、市場では「ヴィンテージ」と呼ばれていいお値段で売られているような品物がずらりと並んでいました。中古品に興味のない人にはガラクタの山のようにしか見えないでしょうが、古道具やヴィンテージを好む、ジャンク・ラブな人たち(私たちはこの部類に所属)にとっては燦然と輝くお宝の山です。この日も、下の写真でごらんいただけるように、たくさんのジャンク・ラバーたちが集まっていました。



70〜80年代に小中学校時代をすごした私たちには懐かしい品物がたくさんありました。もちろん、日本の学校にはなかったものも多く、そういうものは私にはとてももの珍しく、オットにいろいろ教えてもらいました。懐かしい品々を見ていると、その時代の楽しかった思い出、ほろ苦い思い出などが蘇ってきました。


カラフルなスチール製のロッカー。置き場所さえあれば2〜3個買うんだった!d;


ピアノを習っている娘、家ではずっとキーボードで練習してるので、この中の1台を買おうと思っていたのですが、競りではスピードが肝心、もたもたしているうちにあっという間に全て競り落とされてしまいました。いったいいくらの値がついたかというと・・・なんと1台20ドル!桁間違いではありませんよ。いくら難アリの品とはいえ、いいのでしょうかこの価格。


学校の備品のオークションですから、家庭科で使われるミシンもたくさん出ていました。ざっと見た感じで40台はあったと思います。なかでも、これらのジャノメのミシンが目を引きました。アメリカの学校でジャノメのミシンがこんなに使われていたとはちょっと驚き。どれも私が20年使っているシンガーよりはずっと新しく見えました。

ずっと前から、洋裁用のドレスフォーム(トルソー)が欲しかったので、それがあれば絶対買おうと思っていましたが、残念ながら1台もありませんでした。残念。縫製工場のオークションが催されるのを待ちましょうかねえ・・・・(笑)


数百脚の椅子。手前のほうに写っている椅子などは、ミッドセンチュリーのデザインぽくて色も形もかわいいものがいっぱいでした。オークションに参加している人たちはほとんどがプロのバイヤーで、50個、100個単位でこれらの椅子を競り落としていました。


このプリンターズ・テーブル(レタープレス用の材料を収納できる作業台)を見てください!質の良い無垢の木材で作られた、いかにも頑丈な作り。引き出しの中にはびっしりとレター(金属製の小さなスタンプのようなもの)が入っていました。


味のあるスツール。この中から2〜3脚、欲しいと思いましたが、このオークションではまとめ買いが基本。全部まとめてでないと競り落とせないのであきらめました。


がっしり、頑丈そうなドア。


ロッカーのドアのポスターが時代を感じさせます。


古びたペンキの風合いがいい感じのはしご。

そろそろ、読者のみなさんは、私たちがいったい何を買ったのか、なにも買えずに帰ったのか、気になっているのではないでしょうか。タイトルの「クレイジー・ショッピング」の意味するところは・・・?「スツールがまとめ買いだったのであきらめた」と書きました。それからオークションは延々と続き、1時間も過ぎた頃・・・


22脚の木製の椅子・・・・を買ってしまいました〜!どうしても諦められなかったのですっ!使い込まれた木製の本体、背の部分はカラフルなビニールでカバーされ、背面で鋲打ちされています。しかもかなり良いコンディション。ちょっと手を入れてあげれば、立派なヴィンテージ家具です。オットが日本にいるときは目黒に住んでいたのですが、よく散歩した目黒通り辺りのすてきなインテリアショップにあってもおかしくないような椅子だよねえ、というのが二人の共通の印象。クリーニングして家で使うのが今から楽しみです!というわけで、そぼ降る雨の中、二人して22脚の椅子をトラックまで何往復もかけて運びました。うちには22脚全部を仮置きする場所がないのですが、幸い、貸している家のひとつに使っていないガレージがあるのでそこに運び込みました。上の写真はそのガレージでのショットです。

あまりにクレージーな買い物をしてしまったのと、すごく気に入ったものを安く手に入れた満足感とで、椅子を運びながら思わず一人で笑ってしまった私ですが、まだ続きがあるのですよ。


この写真に写っている8台のミシンも買ってしまったのです!読者のみなさんが口をあんぐりと開けてあきれ返ってしまっているのが目に見えるようですが・・・今使っているシンガーにフリーモーション用の押さえが装着できないので、それができるミシンが欲しいなあ、とずっと思っていたのです。そこへ、このまとめ売りのジャノメたちを破格で見つけてしまったわけで・・・しかも写真のカートもついてくる。作品を飾りながら収納する棚にちょうどいい。この大量買いの言い訳としては十分でしょうかねえ?ミシン8台もどうするのかって?これを競り落とした後、一人のご婦人が通りかかって、「よかったら3台ほど譲ってほしい」というので、3台を買ってもらいました。その後、そのご婦人、まだあと2台買うかどうか迷っている様子。中に2台、別のメーカーで状態が完全でないものがあったので、了解の上でその2台はその人に差し上げました。と、いうわけd残ったミシンは3台。結果的に、ミシン3台とカートを〆て25ドルで買ったことになりました!!



これが、そのミシン。残念ながら、3台のうち1台は生地送りの調子が悪く修理が必要ですが、修理に出せば簡単に直りそうです。オークション会場では試運転することができなかったので、3台残しておいてよかったです。壊れてない1台は、きれいに掃除をしてから、ソーイングをする友人にあげようと思っています。



オットは早く例の椅子のメンテナンスをしたくてうずうずしているようです。家具の再生は数少ないオットの趣味のひとつになったと言っていいかも。将来、リタイアしたら(リタイアできる日がくるといいな)二人で古い家具を再生して売るお店をやりたいねえ、と話しています。

こんな長い記事に最後までお付き合いいただいてありがとうございました!かなりあきれて、ちょっと笑っていただけたならうれしいです。

Etsy ショップ、再開しました!
大変長らくお待たせしましたが、Etsyショップ「ハルジオンデザイン」、やっと再開できました!今までの品揃えに加え、お求め安い価格設定で新しいアイテムも増やしましたので、ぜひ覗いてみてください。今回はセール商品のカテゴリーも作りました。20%、30%OFFの商品があります。それから、お支払いは今まではペイパルを通じての支払いに限られていたのですが、今後は直接クレジットカードが使えるようになり、便利になりました。新しいアイテムができ次第、ショップに追加していきますので、時々チェックしてみてさいね。



今日は、ショップの新アイテムの中から、このリストレットをご紹介します。手ごろな大きさのファスナーポーチに取り外しの出来るストラップがついているので、バッグの中身を整理するポーチとしても、またちょっと近所にお買い物、というようなときには、これひとつで出かけられるのもいいですね。私の周りではこのストラップポーチが最近、とても流行っています。(日本ではどうなのかな?)細部の写真はショップでごらんいただけますので、興味のある方はぜひ。







新作が出来たらこのブログでも順次ご紹介していきたいと思います。

今日も読んでくださってありがとうございます。そろそろ朝晩の気温が下がってくる頃ですね。体調を崩したりしないよう、気をつけましょう!


10月、秋です。
私の住む、インディアナ州最北部のサウスベンド市はミシガン州との境界に位置しており、8月終わりに学校の新学年が始まり、9月に入ると秋が駆け足でやってきます。今年は、朝晩の気温の下がるのが心なしか例年より早いような気がします。朝のウィーキングをしていても、テッペンが赤や黄色に色づいた木がちらほらと、パッチワークのように見られるようになりました。秋の空は高く、透き通っていて、夏とはちがう形をした雲が流れていくのを眺めるのはほんとうにすがすがしく気持ちいいものですね。でも、ここでは秋の足取りは速く、あっという間に過ぎていきます。東京に住んでいるときもそう思っていましたが、ここではそれがもっと早足です。それが一層、秋という季節を大切ではかないものに感じさせるのでしょうね。毎年のことですが、自然がつかの間見せてくれるこの美しい景色を目に焼き付けておきたいと願います。暗い灰色の冬空と、凍てつく雪と氷の冬が来る前に。(でも、ここ数年、寒がっているばかりでなく、やっとこの辺の冬の美しさを楽しむことが出来るようになってきました!なんといっても7度目の冬ですから、ね。)



秋になるとしょっちゅう焼くケーキがあります。それはこのアイリッシュ・アップルケーキ。レシピは1985年初版の大原照子さんのこの本からです。残念ながら絶版になっているようですが、古本などで見つけたらぜひ、手にとってみてくださいね。見た目から想像するより、意外と簡単にできて、カラメルに封じ込められた表面のりんごの甘酸っぱさ、下のケーキ生地とのコンビネーションがたまらなくおいしいです。我が家では、作るとあっという間になくなります。そろそろ、果樹園にりんご狩りに出かけなくては。今年こそは、ほんとうにおいしいアップルパイのレシピを見つけて上手に作れるようになりたいのです。どなたかご存知ないですか?簡単に作れるレシピなら、なおさら、大歓迎です;p





先週、Ninaのクラスで「アップルデー」というのがありました。何をするのかな?と思っていたら、その日はみんなで教室でアップルソースを作り、それからりんごと、ソースづくりのために抜いたりんごの芯を使って、このリンゴブタを作ったそうです。出来上がったソースはもちろん、あとでみんなで食べたそう。たくさん食べたようで、帰ってからもお腹が膨れていておやつはいらない!なんて珍しいことを言っていました。この行事をするための先生の準備といったら、大変なものだと思います。今年も、素敵な担任の先生に恵まれて、ムスメも私たちも幸運です。



そして・・・新しい刺しゅうのプロジェクトが進行中です。刺しゅう部分はもうすぐ完成。これもまた、トートバッグに仕立ててEtsyショップに出す予定です。ショップの再開ももうすぐできそう。あとはリスティングの準備をもう少しがんばって・・・・。



日本は台風一過、ですね。大型の台風が次々来るので毎回心配しています。どうぞ気をつけて、素敵な1週間、そして10月をお過ごしくださいね。