アメリカでは「スリフティー」ショップと呼ばれるリサイクルショップがそこここにあります。私の住む町にも何軒もあって、掘り出し物好きの私はよく利用しています。特に、家の中を模様替えしたいな、と思うときは週に2回くらい通って、きれいにして少し手を入れたらステキになりそうなものを探します。冬が厳しく、雪も多いこの辺では、大掃除は春が来てからします。それでこの季節はぼちぼちと家の中の掃除や整理整頓を始めるころで、そうすると自然に明るい色を取り入れて模様替えもしたくなります。家の中を歩き回って眺めてみると、我が家のインテリアはリサイクルショップやガレージセールで入手したものを工夫したり、手近な材料を利用して作ったデコレーションばかりです。よく言えば「エコロジー」、別の言い方をすれば「お金のかかっていない」インテリアです。正直言えば、我が家のリビングのだだっ広い白い壁を飾るのに、何万円ものお金をかけられたらいいのに・・・と思うこともありますが、現実的には無理。実際、インテリアにかけられる予算は言葉通りのすずめの涙ほど。だけど家の中は少しでもステキに、自分たち好みに飾りたいのが人情です。それならばもう脳みそとイマジネーションと労力を使って実現するしかない!のですね。今回と次回は、そんな我が家のお金をかけないインテリアをご紹介しようと思います。
ペンキの色見本の紙片(チップ)を集めるのは私の趣味のようなものでもあり、仕事の一部、とも言うことが出来ます。私がものづくりと家事・育児をしていないとき(この二つが私の生活の99%を占めていると思われます)にしていること。それはオットのサイドビジネスの手伝いです。そのビジネスとは古い家を買ってきれいにリノベーションをして、貸したり売ったりする小さな会社です。家を改修するにあたり、私の仕事は部屋のペンキの色を決めたり、照明器具や家具を選んで買ったり、台所のカウンターの素材やキャビネットのデザインを決めたり・・・そういうことを担当しています。そういうわけで、私の仕事部屋には、たくさんのペイントチップが保管されているのです。先日、そのペイントチップを使って簡単にできるアートフレームを作ったのでご紹介します。
リサイクルショップで買った黒縁のフレームにペイントチップを並べて入れました。フレームの黒色がところどころはがれていたのと、明るい色にしたかったので、ヤスリをかけてアクリルペイントで黄色に塗りました。
ペイントチップの鮮やかな配色とフレームの黄色がビビッドでいい感じ。
ある日、またリサイクルショップで5枚セットになったモダンなアートフレームを見つけました。これがなんと、目を疑うお値段で、一枚98セント!
おかげで殺風景だった階段の壁がちょっとしたアートギャラリーのようになりました
これは台所の窓にかけたカーテンですが、ヴィンテージのシーツを使っています。
我が家には折り紙を使ったデコレーションがたくさんあります。折り紙はちょっと見方を変えると思った以上にモダンな活用法があり、使いかた次第では空間を面白く演出できるのが大きな魅力です。ごらんの通り、ムスメの絵も大活用しています。うちは偉大なお抱えアーティストがいるようなもので、子供のイマジネーションの世界は無限大。アッと驚くような構図や配色を描いたりするので、そういう作品はどんどん壁に飾ります。
折り紙デコレーションには必ずしもお店で売っている折り紙が必要ではありません。日本では昔から広告の紙を使って折り紙で何かを作ったりすることがありましたよね。そんな感覚で読み終えた雑誌や古い本のページなどを正方形に切って折り紙と同様に使います。
次回はこの続きを書きます。折り紙デコや子供の工作などについてもう少しご紹介できると思います。
ところで話は変わって、アメリカは明日はグッド・フライデーというイースターの前の祭日でお休み。学校も春休みに入ります。そしてこの春休み、我が家はワシントンDCへの旅行という(我が家にとっては)ビッグなイベントを企画しました!しかも車を使わず、アムトラックの寝台列車で16時間かけてDCに向かうという冒険企画です。日曜日に出発して木曜に戻る予定。数週間前に旅行を決めてから既に興奮気味の我が家。私はずっと見たかったワシントンの桜を見るのが何より楽しみです。101年前に日本から海を渡ってきた桜です。家族3人の誰も経験のない寝台列車の旅ももちろん楽しみ!長時間の乗車なので本とレース編みの材料を持っていきます。娘と私は持ち物リストを作って今から準備。桜の花の良い時期に当たるといいのですが。(満開の予想は3日〜4日だそうです。)
ブログでも旅行の報告ができるようにたくさん写真を撮ってきますね。
アメリカの今週末はイースター・ウィークエンド。折り紙でイースターのシンボルのうさぎを作ってみました。今日も読んでくださってありがとうございました。楽しい週末をお過ごしくださいね。