日本では台風が列島を縦断し、大変でしたね。被害を受けた皆さんに心からお見舞い申し上げます。ここ、インディアナ州の北部では急に気温が下がり、夏はすっかり遠ざかってしまったと言う感じです。秋は大好きな季節。澄んだ空気と心地よい気温。1年中、こうだといいのになあ、と思います。(毎年、春にも同じことを思います。)
さて、今日は「抱きまくら(英語ではBody Pillow とか、Hug pillowと呼ぶそうです)」の簡単な作り方をご紹介したいと思います。少しの生地と、お家にある古くて使わなくなったブランケットやキルト、タオルケットなどを詰め物として活用できるまくらです。
テレビのコマーシャルか何かで見たのでしょう、ムスメがある時急に、「抱きまくらを作って!」と言い出しました。
この長いのが抱きまくら。抱きついて寝ると気持ちいいのです。それから私は、頭の中でいろんな材料を思い浮かべながら作り方を考えました。布でカバーを作るのは簡単ですが、詰め物は?・・・・綿を詰めるとしたらかなりの量が必要になります。中袋も作らなくてはならないし、詰める作業も気が遠くなりそう・・・。しばらく考えていましたが、ある時、(自分としては)とっても素晴らしい!アイデアが浮かびました!
ムスメが使用例のモデルをしてくれました。見ての通り、寝たふりをしているのは明らか。(学校の制服を着ているし)。なのでせめて写真を加工して「夢の中」的な演出をしてみましたよ。このブランケット、少なくとも6〜7年は我が家で使われてきました。もともとおばあちゃん(夫の母)からお下がりでもらったもので、もらった時にはすでにかなり使い込まれていました。いったい、どれくらい古いものかは私には分かりません。今まで、穴にツギあてしたり、擦り切れた縁を切り取って新しく縁取りしたりして使ってきました。かなりボロくなってはいますが、その分とても柔らかくなっているのでずっとムスメのお気に入りのブランケットでした。(ちなみに、今のお気に入りは件のピンクブランケットの下に写っているキルト。夫が小さいときに使っていたもの。曾お祖母ちゃん作。)ムスメのベッドを掃除しているとき、このブランケットを見てハタ!と浮かんだアイデアが、これを抱きまくらの詰め物として再利用することでした。
このカバー↓の作り方と、ブランケットをどのようにして詰め物として使うのかをご紹介したいと思います。まずはあらましをご説明。
ブランケットは折って、巻いて、それからカバーを作るためのサイズを測ります。
カバーに巻いたブランケットを詰めて使います。
カバーはいたってシンプルな作り。長〜〜〜〜い巾着バッグ、と言ったら分かりやすいでしょうか。
ではここからは作り方です。
材料;★ブランケット、キルト、タオルケットなど。(私が使ったブランケットは古いキルトでサイズはベッドでいうと「フルサイズ(日本で言うとセミダブルとダブルの間くらいだそうです)」程度で、日本で一般的なシングルサイズの物なら、素材や厚みによりますが、2枚合わせて使ってもいいでしょう。)実際、サイズはあまり気にしなくて大丈夫。巻いてみて細すぎるようなら2枚重ねればいいのです。
★布は肌触りの良いものがいいですね。私は中厚の木綿を使いました。サイズは、それぞれがお使いになるブランケットによりますので、これから説明する採寸のところを参考にしてくださいね。
★綿のコード (「寸法 a」×3.14)+20cm (採寸の説明を参照してください。)
↑ブランケットのたたみ方、巻き方です。半分に折って端から巻いていきます。
↑上図の寸法「a」と「b」が必要になります。まくらの底になる部分の直径とまくらの長さです。
↑測ったサイズをもとに布を裁ちますが、まずコンパスを使って底の型紙を作ります。周囲に1cmの縫い代をつけるのを忘れずに。型紙を使って底1枚を裁ちます。側面はシンプルな長方形なので型紙は作らず、直接布を裁ちます。縫い代を忘れずつけましょう。図のように、側面の長いほうの辺の布端にジグザグミシンをかけて始末しておきます。
↑側面の布を中表に半分に折り、端を縫いますが、ヒモ通し用の穴部分は縫い残します。縫い代は割ってアイロンをかけておきます。
↑側面に底を縫い付けます。縫い代の端はジグザグで始末します。
↑袋状のカバーの上部を三つ折り(上から1cm、2cmのところ)にしてアイロンをかけ、図のようにステッチをかけます。袋を表に返してヒモ通し口から綿コードを通したらカバーの出来上がりです!
コードの端を結んでおくと外れにくくなります。
巻きブランケットを詰めたら、口を絞って結び、コードは中に押し込んでおきましょう。
底側はこんな風。お気に入りの布を使うと、子供たちのベッドタイムが楽しみになります!もちろん、大人にもおススメです!
簡単でしょう?ソーイング部分は一般的な丸底の巾着バッグと同じです。もし、古いけど思い出の詰まったブランケットがあったらぜひ作ってみてください。(無い人は普通のブランケットで作りましょう!)このまくらは寝具の収納にもなるので一石二鳥です!
心地よいベッドタイムを過ごしましょう!
この抱きまくら、作ってみたらぜひご報告くださいね。今日も読んでくださってありがとうございました。素敵な1週間をお過ごしください!