手芸家のアメリカ暮らし
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あづま袋 ソーイング ワークショップ
 先週の水曜日、地元のヴィンテージ・ショップ、Junk Evolution にて、ピローケース(枕カバー)を使ってあづま袋を作る、というソーイングワークショップを行いました。とてもお天気がよく、参加者のみなさんとともに楽しいひと時を過ごしました。このイベントを企画してくれた Junk Evolution の Char と Linda、真剣に、楽しくプロジェクトに取り組んでくださった参加者のみなさんに感謝です。

見本として、いろんなバリエーションのあづま袋を作っていきました。すべてリバーシブルになっています。二重に仕立てているのに縫うのは全部直線で縫う距離も短いんですよ。下の写真のバッグは、鮮やかな配色のヴィンテージ花柄に春らしいギンガムチェックの組み合わせ。編み物のプロジェクトを入れるのにちょうどいい形ととサイズです。


こちらはやはりヴィンテージの花柄。やわらかい配色が春らしいです。裏地はストライプ。


ワークショップに必要なものを車に積んで出かけます。ミシン2台にアイロン、アイロン台、その他もろもろ、準備完了。


全部で4台のミシンを準備しました。2台は CharとLindaが貸してくれました。それぞれ、違う年代生まれのミシン。私のは20年ものと推定10年もの。Lindaのが一番新しくて唯一のコンピューター制御のミシンでした。一番古いのがCharのおばあさまが使っていたと言うヴィンテージ物。見た目もかっこよく、パワフルな一台で、今でもバッチリ仕事をしてくれてすごいです。

みなさん、真剣に取り組んでいます。ミシンが初めて、と言う人もいましたがみなさん、なかなかの腕前でした。


ヴィンテージやリサイクル、リメイク家具や雑貨がいっぱいの素敵な店内でソーイング。

嬉しいことに、全員が2時間ほどでバッグを完成できました。ここからは自作のバックとともに撮った生徒さんたちのポートレートです。

シャビー・シークな花柄がすてき。ポーズも決まってますね。


想像していなかったゼブラ柄のピローケースを持ってきてくださいました。白黒とピンクの組み合わせが、すごくモダンでスタイリッシュだと思います。おしゃれ。


紫色のギンガムに同系色の淡い花柄。春らしいバッグになっています。

バリエーションのサンプルをもう少し。これは表布に2色の布を組み合わせたもの。こちらはピローケースではなく、手持ちのヴィンテージ布を使っています。かわいいでしょう?


裏側はこんなかんじ。同じバッグとは思えませんよね。リバーシブルで2倍楽しめます!


こちらも2色の布を使って配置を変えて縫ったものです。水玉は極薄のヴィンテージのワンピースでした。クールで洗練された雰囲気のバッグになりました。裏は同系色の小花柄です。





みなさん、ほんとに上手に作ってくれました!布の選び方で同じバッグがまったく違う雰囲気になりますね。もっといろいろ作りたくなりました。


ところで、背景の紫色の壁と再生されたキャビネット、素敵だと思いませんか?壁は毎月変わるテーマに合わせて塗り替えられるんですよ。いつもセンスの良さと豊富なアイデアで私を驚かせてくれる素敵なお店です。

やっと少しだけ春めいてきたサウスベンドです。自作のバッグを春のファッションに合わせて楽しんでいただけるといいな、と思います。

十字花刺し

このところ、委託販売用に刺し子の作品をいろいろ作っていました。今日はそのうちの何点かと、「十字花刺し」と呼ばれる刺し子の刺し方を少しご紹介したいと思います。

とてもシンプルなデザインの刺し子と矢羽根模様のコットンを組み合わせたテーブルランナー。






バティックと十字花刺しの携帯ケース。


「十字花刺し」とはこんな模様(↓)です。菱形に並んだ花の間に十字のデザイン。今日はあまり時間がないので、大雑把で申し訳ないのですが、この模様がどのように出来上がっていくのか、簡単に写真でご紹介します。



まず水で消えるタイプのチャコペンを使って5mm間隔の方眼を描き、それをガイドにして刺しゅうします。たてよこ、それぞれの針目が交互になるようにぐし縫い(ランニングステッチ)をし、写真のように交互に十字を作ります。




次に十字をガイドに、今度は斜め方向にランニングステッチをほどこします。


十字を囲むように、花びらが現れてきました。ぐしぐしとランニングステッチをするだけで、このような一見すると、とても複雑に見える模様が出来上がるなんて、なんだか魔法のようですね。


この模様、少し手間がかかりますがとてもかわいいですよね。参考になりましたでしょうか。
それでは、みなさま、よい週末をお過ごしください。




春物の作品たち
3月です。みなさん、お気づきですか?もう3月です!3月と言えば、関東では梅の花が咲き、あちこちで球根の芽が土の下から顔を出す季節。冬の長いこのアメリカ中西部でさえ、いつもならなんとはなしに早春の気配が感じられてもおかしくない季節です。ところが今年は超低温、雪も多くてまったくそんな気配は感じられません。つい昨晩も雪が降り、今朝は7〜8センチほど積もっていました。(根雪となった上に新たにそれほど積もったのです。)屋根の上にはまだ雪が凍って分厚くなった氷の塊(20センチもあるでしょうか)が残っています。こちらに来てからの年月の間に、私もだいぶ鍛えられて、冬が嫌いではなくなりましたが、それでも今年はもう十分以上に冬の醍醐味を味わいましたので、そろそろ勘弁して欲しいな、というのが本音です。

そんな中で3月を迎えましたが、街ではいろいろな春をテーマにしたイベントが予定されています。今年も、いつも作品を置いていただいているヴィンテージショップで今月のアーティスト、としての作品販売とソーイングのワークショップをすることになっています。今月のお店のテーマはFrench/Asian Fusion Style だそうなので、それに合わせて作った新作を今日はご紹介したいと思います。

繊細なレース編みでネックレスを作りました。春を呼び込んでくれるような小花のモチーフを淡い砂糖菓子のような色で編みました。





レース編みモチーフを使い、別のタイプのネックレスも作りました。細いチェーンに、小花やシャムロック(クローバーに似た形の葉をもつ植物で、3月の祭日聖パトリック・デイのシンボルにもなっている)にビーズのハートをあしらいました。また、もうさよならしたいスノウ・フレークを春色で作ったものも作りました。私の手と比べていただくとそのサイズが分かるかな。




アジアをテーマにして、刺し子の小物も作っています。これは「十字花刺し」という伝統のデザイン。


その十字花刺しを使ってスマートフォンのケースを作りました。


かぎ針編みの持ち手はボタンで片側を取り外しできるようにし、バッグの持ち手などにぶら下げられるように。日本ではポピュラーなこの工夫ですが、こちらではまだあまり見かけません。スマホの携帯の仕方も日本とアメリカでは違うのでしょうか。




先月作ったこのがま口バッグたちも店頭に並びます。


みなさん、どんなふうに3月のスタートを切りましたか?どんなに寒くても、終わらぬ冬はない!!自分に言い聞かせて・・・・明日(日本ではもう今日ですね)はおひな祭りですね。素敵な1日をお過ごしください!